京都医療センター

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眼科内視鏡保持ロボットを用いて硝子体手術、世界で3施設目

2024年10月23日、世界初の眼科内視鏡保持ロボット「OQrimo(オクリモ)」を用いた硝子体(しょうしたい)手術を、当院眼科で行いました。本ロボットを開発した園田康平教授が在籍の九州大学、順天堂大学に続く3施設目の施行です。

増殖糖尿病網膜症に対して、シリコーンオイル抜去や眼内レーザーなどの手術操作を合併症なく行い、術後の視力は1.0に回復して、良好な経過です。

硝子体手術は、糖尿病網膜症、網膜剥離などの眼内の病気を眼の中から治す手術で、術者は、片手に硝子体カッターやレーザーなどの操作ツール、もう片手に眼内照明や内視鏡などの観察ツールをもって手術を行うため、片手操作が基本です。OQrimoの操作は、フットスイッチで行うので、術者は両手で眼の中の操作を行うことができ、より効率的で安全な手術が可能となります。また、眼底の端にレーザーをうつ時に、眼球を押さえる必要がないので、術中の痛みや術後炎症を減らすことに役立ちます。

OQrimoは現在、内視鏡や眼内照明を持つロボットとして認可されていますが、将来の眼科ロボット手術、遠隔手術に応用可能な器械として、その発展が期待されています。

眼内内視鏡を用いた硝子体手術を得意とする当科では、2024年内にさらに数例のOQrimoを用いた硝子体手術を予定しています。

「内視鏡保持ロボットOQrimo(オクリモ)を囲んで

OQrimoを用いた硝子体手術。3Dビジュアルシステムの大型モニターに、OQrimoで保持した内視鏡で映した眼の中の様子と顕微鏡で映した様子を同時に映して手術をしています。