救命救急センターについて
当院の救命救急センターは、昭和59年(1984年)12月に開設された歴史あるセンターであり、京都府にある6つの救命救急センターの1つです。救命救急科は専従医14名の体制で、ERでの初療から救命救急センター(ICU8床・HCU22床)での集中治療管理まで一貫した診療を行い、当科が主科として年間1000名以上の入院診療を行っています。
当科では救急医(指導医3名、専門医7名)・集中治療医(専門医6名)・内科医(専門医1名)・外科医(専門医3名)・麻酔科医(専門医1名)・産婦人科医(専門医1名)と多彩な背景を持つ医師が勤務をしており、 多彩な病態に対応した総合的な医療展開が可能となっています。女性医師が3名在籍し、また共働き医師が大変多いことから、完全シフト制のうえで診療を行っています。
活動内容
生命にかかわる重症の病気やケガの患者さんを24時間監視体制のもとICU(集中治療室)で治療にあたります。
主に対象となる疾患は、以下の通りです。
- 交通事故や高所からの落下による重度多発外傷・骨折
- アルコールなどの薬物・農薬その他の毒物による急性中毒
- 熱湯・火炎・化学物質などによる広範囲熱傷
- 急性心筋梗塞・急性大動脈解離などの重症心疾患
- 脳卒中・脳出血などの重症頭部外傷
- 人工呼吸管理を必要とする肺炎・喀血などの重症呼吸不全
- 吐血・下血などの消化管出血
- 心肺停止
急性期治療に関しては、救急科が窓口となり初期対応を行い、急性心筋梗塞であれば循環器内科、頭部外傷であれば脳外科、消化管出血であれば消化器内科、骨折であれば整形外科、肺炎であれば呼吸器内科と、各専門診療科と協力しながら治療を行っていきます。
各専門診療科との密接な協力体制が確立されているため、どんな疾患でも迅速かつ適切な治療が可能です。
救命救急センターの理念
三次救急医療施設として、24時間診療体制を維持し、安全で質の高い救急医療を提供する。
救命救急センターの運営方針
救急外来の特殊性をご理解いただき、ご協力をお願いいたします。
- 重症患者を最優先して診察します。
外来受診される患者の病状を医師または看護師が評価し、緊急性があると判断した患者は受付順にかかわらず優先的に診察をいたします。
重症患者の診察や処置で時間を要する場合は、かなりの時間お待ちいただくことがありますので、ご了承願います。 - 救急外来は当番医や当直医による診察です。
救急外来は各科の当番医や当直医による診察となり、診察までに時間を要することがありますので、ご理解いただきますようお願いします。
また、検査や処置も緊急に可能なものに限らせていただきます。 - 入院や検査の要否は医師により判断します 。
入院や検査の必要性は医師の判断により決定させていただきます。
病状によっては他院を紹介させていただくこともあります。 - 再度、各科の外来受診をしていただきます 。
救急外来を受診された患者は原則として次の診療日に各専門科外来を受診していただきます。したがって、投薬期間は次の診察日までとなります。
定期処方は出来ませんので、ご了承願います。また、夜間・休日の診断書発行はできません。
救急外来診療を円滑におこなうため、下記に該当する方の診察はお断りする場合があります。
- 暴力行為をする方(直ちに警察へ通報します)
- 大声を出すなど、他の患者さんが不快に感じる行為をする方
- その他、診察に支障をきたす行為をする方
DMAT出動風景