膀胱がんに対し経尿道的手術を受けられる方へ
光線力学診断(PDD)を用いた経尿道的膀胱腫瘍切除術を開始しました!
特徴
膀胱腫瘍の診断・治療・再発予防を目的として5-アミノレブリン酸製剤(アラグリオ)を用いた光線力学診断(PDD:Photodynamic diagnosis)を併用する経尿道的膀胱腫瘍切除術です。この製剤を用いることで、膀胱腫瘍切除術時に腫瘍病変が赤色蛍光し、平坦な病変や微小な病変などの膀胱腫瘍の検出に役立つことが確認されています。従来の経尿道的膀胱腫瘍切除術に比べ、残存腫瘍の減少、腫瘍見落としによる再発率の減少が期待されます。
膀胱がんに対する5-アミノレブリン酸による蛍光膀胱鏡を用いた光線力学診断
隆起がん
従来の膀胱鏡による観察
蛍光膀胱鏡による観察
平坦ながん
従来の膀胱鏡による観察
蛍光膀胱鏡による観察
微小ながん
従来の膀胱鏡による観察
蛍光膀胱鏡による観察
光力学診断を用いたTURBT治療の必要性、具体的な内容
膀胱腫瘍切除術時に、5-アミノレブリン酸製剤(アラグリオ)を用いた光力学診断を行います。具体的にはアラグリオを内服してから2-4時間後に、膀胱腫瘍切除術を実施します。
副作用として光線過敏症が発現することがあるため、投与直後から術翌日(服用してから48時間)は、病院内で過ごし、直射日光等の強い光は避けてください。(窓際で過ごされる場合はブラインドやカーテンを閉めて過ごして下さい)
5-アミノレブリン酸(アラグリオ)の主な副作用
- 悪心、嘔吐
- 光線過敏症
- 肝機能異常
- 低血圧
その他
外来では患者さん用説明冊子を準備しています。
※詳しくは泌尿器科担当医にお尋ねください