京都医療センター

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入院中のコロナ患者さんの心と体を癒す『音楽療法』

当院では2020年12月から現在まで、新型コロナウイルス病棟に入院している患者さんに、飯塚音楽療法士、谷口音楽療法士、感染症専門小田垣医師、病棟看護師長が中心となり、グリーンゾーンより各病室に音楽を届ける取り組みを継続的に行なっております。
クリスマス、お正月、誕生日、出産などイベントの際の演奏はもちろん、iPadのビデオ通話を利用し、病室内の患者さんからリクエストを受け演奏することもあります。
この取り組みより、多くの患者さんから喜びのお声を頂きました。

  • 「コロナ病棟入院中に誕生日を迎えたが、思いかけずの演奏に嬉しかった」
  • 「不安での入院中に生演奏を聞けると思わなかった」
  • 「久しぶりに楽しかった!」
  • 「生きている実感がした」
  • 「若い頃を思い出し、楽しい気持ちになった」 など。

また同時に、日々緊張感のある新型コロナウイルス病棟で働く職員、スタッフの心も癒されております。

  • 脳神経内科 音楽療法
    音楽療法士:飯塚 三枝子、谷口 奈緒美

当院では脳神経内科の非薬物療法外来として、2009年から音楽療法士による在宅の認知症患者さんを対象とした『音楽療法』を行なっております。
『音楽療法とは、音楽のもつ生理的、心理的、社会的働きを用いて、心身の障害の軽減回復、機能の維持改善、生活の質の向上、問題となる行動の変容などに向けて、音楽を意図的、計画的に使用すること。』の定義に基づき、一般的に認知症の方への音楽療法は高齢者施設、デイサービス等で集団で行われるケースが多いのですが、当院では外来での個別療法を中心に行なっていることが特徴で、全国的にも珍しい取り組みです。

音楽療法に興味のある方、ご家族様、音楽療法を希望される方は、脳神経センター医師 井内・吉田を受診してください。診察後に音楽療法の予約となります。(月・水・木曜日:初診受付は11時まで)