肥満症における新たな減量目標を提唱!
―心血管疾患リスク改善のための肥満症治療指針に向けたエビデンス―
国立病院機構京都医療センター臨床研究センター内分泌代謝高血圧研究部・浅原哲子部長は、山陰一主任研究員、城嵩晶客員研究員、健康科学大学リハビリテーション学科・田中将志教授を中心とする研究チーム(JOMS [Japan Obesity and Metabolic syndrome Study] Group)と共同で、国立病院機構肥満症多施設共同研究(NHO-JOMS)の全国多施設共同コホートを基盤とする肥満を有する患者(肥満患者)を対象に、心血管疾患(CVD)リスクを改善するための減量目標に関する新たなエビデンスを報告しました。
これらの成果から、肥満患者のCVDリスク因子低減を標的とした減量の新たな目標値が明らかとなり、CVDリスク改善のための新規肥満症治療指針の構築に繋がる大きなエビデンスになることが期待されます。本研究論文は、肥満、糖尿病や関連合併症に関する欧州の国際専門誌Frontiers in Endocrinology誌のオンライン版に掲載されました。
(https://www.frontiersin.org/journals/endocrinology/articles/10.3389/fendo.2024.1343153/full)
【論文情報】
- タイトル:
- Five percent weight loss is a significant 1-year predictor and an optimal 5-year cut-off for reducing the number of obesity-related cardiovascular disease risk components: the Japan Obesity and Metabolic Syndrome Study
- 掲載雑誌(内分泌専門誌):
- Frontiers in Endocrinology, https://www.frontiersin.org/journals/endocrinology
- 掲載論文URL:
- https://www.frontiersin.org/journals/endocrinology/articles/10.3389/fendo.2024.1343153/full