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当院の和田医師が、令和3年度国立病院機構優秀論文賞の最優秀賞を受賞しました

2023年10月20日 第77回 国立病院総合医学会で、当院の和田医師が、令和3年度国立病院機構優秀論文賞の最優秀賞を受賞しました。

論文名:
Impact of Smoking Status on Growth Differentiation Factor 15 and Mortality in Patients With Suspected or Known Coronary Artery Disease: The ANOX Study
筆頭筆者:
和田 啓道
著者所属:
国立病院機構京都医療センター 臨床研究センター 展開医療研究部 先端医療技術開発研究室

受賞のことば

国立病院機構京都医療センター 臨床研究センター 展開医療研究部
先端医療技術開発研究室長 和田 啓道

本論文は、私が研究代表者を務めております、国立病院機構 (NHO) ネットワーク共同研究 「心血管イベントを規定するバイオマーカー開発-血管新生関連因子と新規酸化LDL-」(ANOX研究) の成果のひとつです。ANOX研究は北海道から九州までのNHO15施設が参加する全国規模の多施設共同前向きコホート研究で、心血管イベントや死亡を予測する新規バイオマーカーの開発を目的としています。GDF-15という新規バイオマーカーと死亡リスクの関連に、喫煙状況 (非喫煙者、過去喫煙者、現在喫煙者) が及ぼす影響を検討しました。その結果、非喫煙者において、その関連が最も強く、現在喫煙者のみならず、過去喫煙者においても、その関連が減弱していることを初めて報告いたしました。

末筆ながら、全国の共同研究者、研究協力者、研究参加者、および、10年以上に渡りこの研究に携わってきた多くの研究室のメンバー、特に多大な貢献をされたにもかかわらず2015年に急逝されたため共著者に含められなかった研究員 浦 修一 氏に深く感謝いたします。

2023年11月

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