京都医療センター

循環器内科

当院心不全チームの取り組みが、心不全学会学術集会のハートチーム部門若手優秀賞を受賞しました。

心不全患者さんの数は、高齢化とともに増加の一途を辿っています。特にご高齢の心不全患者さんに対しては、生命予後を改善するのみならず、自覚症状を改善して生活の質(QOL)を向上するアプローチが重要と考えられます。
当院では、心不全で入院中の患者さんに対して、自覚症状のアンケート調査を施行しています。今回、心不全患者さんには息切れやだるさなどの身体症状や、不安や抑うつといった精神症状など、様々な自覚症状が存在する事を明らかにしました。これらの結果を受け、現在当院の心不全チームと緩和ケアチームが協働し、心不全患者さんのQOL向上を目指した取り組みを行っています。

このたび、2021年10月1日の第25回心不全学会学術集会において、本取り組みの主任研究者である濱谷康弘医師が、「心不全入院患者に対するIntegrated Palliative Care outcome Scale (IPOS)を用いた全人的苦痛の評価と介入」という演題で、ハートチーム部門の若手優秀賞を受賞しました。今後も心不全診療を通じ、地域の医療に貢献して参ります。


(当院の心不全チーム:撮像時のみマスクを外しています)