京都医療センター

循環器内科

循環器内科について

循環器内科について

診療のモットー

地域
命を守る責任感をもって、信頼される地域医療を提供すること
京都市南部の基幹病院として、伏見区を中心とする近隣地域の住民のみなさんの健康を守り、安心して暮らせる地域となるよう、信頼される医療を提供することを目指します。救急医療の崩壊が社会問題化している昨今、我々が地域のみなさんの命の最後の砦であるという自覚と責任感をもって、使命を全うしたいと考えています。
世界
より良い医療を探求する情熱を持ち、世界に向けて情報発信すること
より良い医療を求める情熱を持ち、自分の好きなことや楽しいことに熱中する中で専門性を追求しながら、そこで得られた成果をもとに世界に向けて情報発信を行うことを目指します。それが医療の進歩に少しでも繋がれば無上の喜びであり、また外からの評価を受けることで、さらに自分が成長する契機になります。
将来
指導者として人を教え育て、学習者として人から学び成長すること
次の世代を担う医師、医療従事者を育てることは我々の大切な使命です。我々自身が教育者であることの自覚を持ち、人を教え育てること、また、自らが学習者であることを自覚し、人から学び成長することを目指します。人を「教える」ことは自分が学ぶための最高の手段であり、また「学ぶ心」を持ち続けることが大切だと思います。

ごく大雑把に言いますと、「地域」は診療、「世界」は研究、「将来」は教育をあらわしています。診療・研究・教育の3本柱は、それぞれが互いを刺激して高めあう関係にあります。この3本柱がバランス良くしかも高いレベルで達成されていること、これが我々の診療科の目指す姿であり、また課せられた使命であると考えています。

患者さんへ

患者さんへ

診療科長ごあいさつ

診療科長赤尾昌治

当科ホームページへご訪問いただき、ありがとうございます。

このページをご覧の方は、ご自分が、あるいは大切なご家族が心臓病だということで、不安な気持ちを抱えながらお読みいただいていることと思います。2009年6月から、当科科長として赤尾昌治が着任し、全スタッフが一丸となって診療レベルの向上に努めて参りました。今後さらに地域の皆様のお役に立てるよう、全力投球して参る所存です。

病は人生そのものです。特に我々の扱う疾患は心臓・大血管と、生命に直結しているわけですから、なおさらです。病を抱えるご不安は、そのまま人生に対するご不安となっていることと思います。病を治す道は一本道ではありません。回り道をした方が結局近道であることもあるでしょうし、また人それぞれ、目指す地点も違うでしょう。少々危ない橋をわたろうとも頂上を目指す人もいれば、できるだけ歩きやすい道を通って中腹の平坦地を目指す方もおられるでしょう。患者さんひとりひとりのご希望にしっかりと耳を傾け、現代の最先端の医療の可能性・限界に基づいたうえで、その患者さんに最適の診療計画を立て、目標地点に安全にたどりつけるように手助けをすること、そして最も大事なことは、質の高い医療を提供することを通じて、みなさんの不安を少しでも軽くし、安心感と満足感を持って頂くこと、それが我々の役割であると考えています。

医学や技術の進歩により、循環器内科の診療は高度に専門化が進んでおり、もはや一人の医師がすべてをカバーすることは困難な時代となりました。各スタッフが自分の専門領域をもち、その知恵を出し合って一人の患者さんの診療にあたる、そして看護師・技師・薬剤師などの他の医療従事者としっかりと役割を分担する、そういったチーム医療を我々は実践しています。また、院内のチームだけではなく、大学をはじめ他の基幹病院、あるいは地域の病院・診療所とも常に連携し互いに補い合いながら、患者さんに信頼される医療を提供していきたいと考えています。

いくら科学が、医学が進歩しても、患者さんと我々の関係の基本は人間関係であり、そこに信頼関係は欠かせません。医師である前に、人間として信頼できる存在であること、それを肝に銘じながら我々は日々努力いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。

患者満足度向上への取り組み

われわれは、患者さんに少しでも安心感と満足感を感じていただくために、2013年から「患者満足度の向上」をテーマに掲げて、いろいろな取り組みを始めています。「ここに入院してよかった」、「ここは他とは一味違うな」、「次も入院するなら是非ここで」、と思っていただけるよう、スタッフ一同努力して参ります。

より快適な療養環境の提供に努めます
  • 病棟の整理整頓、清掃、清潔維持に努めます。
  • ご本人やご家族の病状説明のさいには、プライバシーに配慮し、落ち着いた雰囲気で行えるように、部屋を順次改装しています。
  • このたび入院患者ラウンジに書棚を設置して、本の貸し出しを始めました。
  • スタッフが笑顔で、親身になって対応するように、心がけています。
疾患の理解を深めてもらうよう工夫します
  • イラストを多用した視覚的な資材を使い、患者さんにご自分の病気のことをよく知っていただく工夫をはじめました。外来ではiPadを用いた説明を開始し、好評を頂いています。また、ビデオ・DVD視聴コーナーも外来に設置して、患者さん向けの説明を充実させていきます。
  • 難しい専門用語・業界用語を使わずに、わかりやすく説明することを心がけます。

当科外来診療の方針について

当科外来にご通院いただき、ありがとうございます。いつも待ち時間などでご不便をおかけしており、恐れ入ります。
当院は、伏見区を中心とする京都南部の基幹病院であり、各地域の医院・病院と協力しながら診療を行なっています。当院には重症・緊急の患者さんを治療できるように、最新鋭の高度医療設備を完備しております。しかしながら、限られた施設と人員で治療できる患者さんの数には限界があります。外来患者さんの数が増えすぎると、重症・緊急の患者さんの治療に大きな支障をきたします。

当科では病状の安定している患者さんの定期的な外来診察、処方は、お近くのかかりつけ医にお願いする、という方針にしています。対象となる患者さんとしては、以下の通りです。

  1. 高血圧・高脂血症の患者さん
  2. カテーテル治療の終了した狭心症・心筋梗塞の患者さん
  3. ここ数年は入院歴のない心不全の患者さん
  4. 軽症の不整脈の患者さん

これまで当科に通院されていた患者さんおひとりおひとりにつきまして、病状に応じて、今後の通院先をご紹介させて頂きます。ご不安な点もあるかと存じますが、転院先のご紹介などにあたりましては責任をもって対応して参ります。かかりつけ医をお持ちでない患者さんは、こちらから信頼できる先生をご紹介しますので、どうぞ遠慮なくご相談ください。 病状に変わりがあるときには、かかりつけ医の先生とご相談の上で当科を受診してください。また、緊急時には必ず当科で受け入れますので、どうぞご安心ください。何卒ご理解とご協力をお願いいたします。
また、当科の外来では、予約の患者さん、紹介の患者さんを優先的に診察しておりますので、予約や紹介なしで受診された患者さんは待ち時間が長くなります。できましたら、お近くの医療機関からの紹介状を持参して受診されることをお薦めいたします。