泌尿器科について
- 体腔鏡、内視鏡をはじめとする低侵襲手術・検査(痛みが少なく入院期間を短く)により
患者さんへの負担の軽減を図ります。 - 最先端医療も積極的に取り入れます。
- 地域の開業医、診療所、病院と積極的に医療連携を行います。
- 患者さんの人権を尊重し、安心と満足のいく良質の医療提供を目指します。
特色・取り組み
- 泌尿器生殖科領域の腫瘍(前立腺がん、膀胱がん、腎がん、腎盂尿管がん、精巣がん等)を 専門としています。
- 国の政策医療の基幹病院の一つに指定されており、高度かつ最新の治療を実践しています。
- ロボット手術をはじめとした低侵襲手術に重点を置き、ハイレベルな治療を提供しています。膀胱がん、前立腺がん、腎がん、腎盂尿管がんなどの泌尿器科癌に加え副腎腫瘍や腎盂尿管移行部狭窄症などの良性疾患に対して、現時点で保険収載されている術式はすべてロボット手術可能となっています。ロボットも2024年11月よりダビンチXiを2台使用できるようになり、手術待ちが発生することなくスムーズにできる体制となりました。
- 病名病状に関しては告知を基本とし、インフォームドコンセントを原則とする治療を行っています。
- がん治療については手術療法、放射線療法、化学療法、免疫療法、内分泌療法等を行っていますが、患者さんの状態や希望を考慮し、他科との定期的な合同カンファレンスにより一人一人に最適な治療(オーダーメイド治療)を選択可能にしています。
- 病棟看護師は泌尿器科疾患に対して特別に訓練されており、きめ細かい医療を実践しています。
- 外来及び入院看護師には排尿機能検査士の取得者を配置し、専門的な医療と看護を提供しています。
- 女性泌尿器科疾患に対し、女性医師による『女性外来』を開設しており、また婦人科と協力して「ウロギネ外来」も開設しています。
- 夜間頻尿の専門外来を開設しています。
- 尿失禁や性器脱など女性泌尿器疾患に対して最新の治療法を導入しています。
また、当院婦人科との連携のうえQOL(生活の質)の向上に努めています。 - 当院内分泌・内科と連携し、副腎腫瘍(クッシング症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫)の外科的治療(主に腹腔鏡手術)を積極的に取り組んでいます。
- 科学的根拠を基に低侵襲治療を実践できる若手医師の育成に力を注いでいます。
- 臨床研究を積極的に行い、学会発表や論文作成することでエビデンスを発信するよう心掛けています。
診療内容
腎臓、副腎、膀胱、尿管、尿道、男性の前立腺、精巣等の疾患を検査、治療します。
主な対象疾患は以下の通りです。
尿路性器腫瘍、副腎腫瘍(前立腺がん、膀胱がん、腎臓がん、精巣がんなど)
前立腺がん
→前立腺がんとは
→前立腺がんの検査
→当院における前立腺生検について
→前立腺がんの手術
→当院の入院前~手術~退院までの流れ
→前立腺がんの放射線療法
→前立腺がんのホルモン療法
膀胱がん
→膀胱がん診断と治療
→筋層非浸潤性膀胱癌の治療
→筋層浸潤性膀胱癌の治療
→膀胱がんに対する薬物療法(抗がん剤、免疫療法)
膀胱がんに対し経尿道的手術を受けられる方へ
光線力学診断(PDD)を用いた経尿道的膀胱腫瘍切除術を開始しました!
膀胱腫瘍の診断・治療・再発予防を目的として5-アミノレブリン酸製剤(アラグリオ)を用いた光線力学診断(PDD:Photodynamic diagnosis)を併用する経尿道的膀胱腫瘍切除術です。この製剤を用いることで、膀胱腫瘍切除術時に腫瘍病変が赤色蛍光し、平坦な病変や微小な病変などの膀胱腫瘍の検出に役立つことが確認されています。従来の経尿道的膀胱腫瘍切除術に比べ、残存腫瘍の減少、腫瘍見落としによる再発率の減少が期待されます。
→詳しくはこちらをご覧ください。
腎臓がん
→腎がんとは?症状と診断
→腎がんに対する手術療法
→転移を認める腎がんの薬物療法について
腎盂尿管がん(上部尿路腫瘍)
→腎盂尿管がん(上部尿路腫瘍)について
→腎盂尿管がん(上部尿路腫瘍)の手術
→腎盂尿管がんの薬物治療(転移を有する場合や手術と組み合わせて行う場合)
→腎盂尿管がんの治療での当院の特色
前立腺肥大症
詳細はこちら
2011年11月からGreenLightレーザーを用いた最新の経尿道的前立腺レーザー蒸散術(PVP)を開始しました。
- 経尿道的前立腺レーザー蒸散術(PVP)とは、内視鏡(膀胱鏡)を用いて尿道から小さな光ファイバーを通して行う手術です。
この光ファイバーから高出力レーザーを照射し、前立腺組織を蒸散させることで尿路のつまり(閉塞)を取り除くという治療法です。
出血量が少なく入院期間が短い最新の低侵襲手術です。2011年4月から保険診療が受けられます。
→経尿道的前立腺レーザー蒸散術(PVP)について、詳しくはこちらをご覧ください。
排尿障害(頻尿、夜間頻尿、
過活動膀胱、神経因性膀胱、尿失禁)
→ 頻尿、夜間頻尿について
→ 過活動膀胱について
→ 尿失禁について
→ ボトックス膀胱内注入療法について
夜間頻尿外来: 夜間頻尿は患者数が多いにもかかわらず、専門的に扱われることがあまりなく、画一的な治療のみが行われることが多かったと思われます。当院では夜間頻尿の多岐にわたる病因をつきとめた上で、各個人にあった治療を行うよう、心がけています。
骨盤臓器脱(膀胱瘤、膀胱子宮脱)
詳細はこちら
女性尿失禁、膀胱瘤・子宮脱等は、婦人科と連携の上、薬物治療や手術療法(プロリンメッシュを用いた新しい治療法 TVT:Tension-free Vaginal Tape、TOT:Trans Obturator Tape、TVM:Tension-free Vaginal Mesh)などを用いてQOLの向上に努めています。
顕微鏡的血尿
男性不妊症・内分泌障害・男性更年期症
男性不妊症や男性更年期症などは、他科との協⼒や、地域の医療施設との連携に努めており、顕微鏡下手術など高度な医療を行っています。
※問診票のダウンロードができます。プリントアウトしてご記入の上、ご持参ください。
→男性不妊症について
→男性不妊症外来問診用紙
→男性更年期症について
→男性更年期症状に関するアンケート、ED問診票
腎機能障害・腎不全(腎移植、腹膜透析、血液透析など)
腎移植、血液浄化療法など腎不全に対する集学的治療に関して、京都医療センターは全国腎疾患政策医療ネットワークの基幹病院であり、循環器内科、腎臓内科と連携し充実・拡大を図っています。