京都·滋賀エリアで初のロボット支援下肝臓手術始めています!
当院の泌尿器科、婦人科、呼吸器外科、消化管外科では、すでに最先端手術支援ロボットであるダ・ヴィンチXiを用いたロボット支援下手術を行っていますが、2022年4月に肝臓手術に対してロボット支援下手術が保険適応となったことから、肝胆膵外科領域でも2022年8月からロボット支援下肝臓·膵臓手術を開始しております。
ロボット支援下手術では、術者がサージョンコンソールに座り、お腹の中を炭酸ガスで満たした状態でロボットを操作して手術を行います。ロボット本体には4本のアームがあり、3本のアームに手術機器が、1本のアームにカメラが装着されています。手術機器の先端には7個の関節があり、270°の可動域を可能とし、執刀医の手の動きと同等に操ることが可能です。また、手ぶれが自動的に補正されて手術機器に伝達されます。カメラは鮮明な3D画像を描出し、血管や神経一本一本を同定することができるため、より緻密で正確な手術が可能となります。このようなことから、これまでの腹腔鏡手術以上に出血量の減少、小さな傷口、術後早期の回復を患者さんに提供できる可能性があります。
ロボット支援下肝臓·膵臓手術は高難度なため、ダ・ヴィンチ手術の認定ライセンスを受けただけでなく、内視鏡手術および肝胆膵外科手術に精通した医師が行なう必要があります。執刀は日本肝胆膵外科学会が認定する高度技能専門医と肝臓領域で内視鏡技術認定医を取得した医師が、助手は肝胆膵外科手術に豊富な経験を持った医師が担当します。2022年11月現在、京都·滋賀エリアでロボット支援下肝臓手術を受けられるのは京都医療センターだけです。肝臓および膵臓手術を受けられる患者さんは、是非当院にご相談ください!