京都医療センター

産科

無痛分娩

京都医療センター産婦人科では、希望されるお母さんに対して硬膜外麻酔による無痛分娩を行っています。
34週頃までに受診してください。
欧米では現在お産の半分以上が硬膜外無痛分娩で行われており、日本でも近年少しずつ広がっています。
背中から細い管を挿入し、そこから間欠的に麻酔薬を注入することで陣痛の痛みを取り除きます。
全身麻酔ではないため、お母さんの意識ははっきりしており、赤ちゃんへの影響もほとんどありません。
硬膜外無痛分娩には以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット

痛みが軽くなるため、お母さんの負担が軽くなります。お母さんの負担が軽くなると、赤ちゃんへ届く酸素の量も増えるといわれています。
疲労が少なくすむため、通常のお産より産後の回復も早いことが多いです。

デメリット

麻酔による合併症(低血圧、出産後の頭痛、感染、神経障害など)のリスクがあります。陣痛促進剤を使用したり、吸引分娩を行ったりすることが増えます。また、通常の分娩の費用に加えて10万円程度費用がかかります。

当院では無痛分娩をできるだけ安全に行うため、麻酔科医によって硬膜外麻酔を行っています。院内に麻酔科医が常に待機しているため、計画分娩は基本的には行わず、自然に陣痛が始まって来院されたタイミングで硬膜外麻酔を開始します。麻酔による副作用が出た場合にはすぐに対応を行います。

無痛分娩を希望される方、話だけでも聞いてみたいという方も、まずは遠慮なく医師・助産師までご相談ください。