京都医療センター

呼吸器内科

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠中に10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上ある場合を睡眠時無呼吸症候群と診断しています。重症の睡眠時無呼吸症候群の患者さんは心筋梗塞や脳梗塞を発症しやすく、10年以内に心筋梗塞・脳梗塞を発症して死亡する確率が通常の方の3倍になるといわれています。自覚症状としては日中の眠気、起床時の頭痛が特徴的ですが、自覚症状がない方も多いです。ご家族からいびきが通常の会話の時の声よりも大きい、寝ているときに10秒以上呼吸が止まっている、といった症状を指摘されているような方は睡眠時無呼吸症候群の可能性を疑い検査を受けることをお勧めします。
当院では睡眠時無呼吸症候群を疑った際に、自宅で行う簡易検査、または一泊入院して行う精密検査(ポリソムノグラフィー)を行っています。これらの検査で睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、マウスピースを用いた治療やCPAP療法による睡眠時の換気補助を行うことがあります。当院でCPAP療法を導入する際には2泊3日の入院で治療を導入しており、その間に機器の取り扱い方の説明、マスクフィッティング、最適な設定の調整およびCPAP療法下でのポリソムノグラフィーを行ってCPAP療法による治療効果を判定しています。また外来ではCPAP療法のアドヒアランス確認をデータカード等を用いて行っています。これらを行うことでより安定してCPAP療法を継続できるように努めています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)専門外来 毎週水曜日(受付9:00-10:30)
担当医師:金井修

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