京都医療センター

WHO 糖尿病協力センター

フットケアプロジェクト

  1. ASIPACフットスタディ
  2. 国際医療協力

1. ASIPACフットスタディ

アジア西太平洋地域には、4300万人以上の糖尿病患者が存在すると言われており、2型糖尿病の有病率は各国で異なるものの、増加の一途を辿っています。また、糖尿病患者の増加とともに、アジア西太平洋地域においても足に傷をつくる人が増え、そして切断にいたる人も今後、増えることが予測されています。
しかし、アジア西太平洋地域では、フットケアを専門とする職種がほとんど存在しないばかりか、これらの足の問題を教育したり、積極的に治療したりすることが出来る医療施設が少ないという問題を抱えています。

KYOTO FOOT MEETINGでは、アジア西太平洋地域における糖尿病足病変患者の臨床像を明らかにし、地域共通の問題とその解決策を探ることを目的とした調査『ASIPACフットスタディ』を2008年より行っています。

■ASIPACフットスタディによる疫学的調査

以下は、KYOTO FOOT MEETINGにおいてASIPACフットスタディで取り上げられたテーマで、国際会議で結果を発表しています。KYOTO FOOT MEETINGの参加国代表者は、毎年、これらの異なるテーマについて、自国の状況を調査し、会議にて発表します。これらのデータをKYOTO FOOT MEETINGで議論し、アジア西太平洋地域における診療技術の向上の方策を練っています。

  • アジア西太平洋地域における糖尿病足病変患者の実態(2008)
  • アジア西太平洋地域における糖尿病シャルコー足の実態(2009)
  • アジア西太平洋地域における糖尿病足病変における感染症の特徴(2010)
  • アジア西太平洋地域における糖尿病足病変と生活習慣(2011)
  • アジア西太平洋地域における糖尿病合併症の実態(2012)
  • アジア西太平洋地域における糖尿病足病変の医療費の実態(2013)
  • アジア西太平洋地域における糖尿病合併症の実態(2014)
  • ASIPAC-1: Diabetic Foot Inpatients
  • ASIPAC-2: Diabetic Charcot Foot Patients
  • ASIPAC-3: Lifestyle of Diabetic High-Risk Foot Patients
  • ASIPAC-4: Medical Cost of Diabetic Foot
  • ASIPAC-X: Osteomyelitis & Gas-forming Gangrene
  • ASIPAC-5: Changing Characteristics of Diabetic Foot
  • ASIPAC-6: Changing Lifestyle of Diabetic High-Risk Foot Patients