京都医療センター

リハビリテーション科

言語聴覚療法(Speech therapy)について

言語療法は、病気、高齢などによって、ことばや聞こえなどのコミュニケーションに障害のある方に対して、評価・練習・指導・助言などの援助と、生活の質の向上のための支援を専門的な立場から行います。また、飲み込み(嚥下)に障害がある方に対しても専門的な支援をおこないます。当院では病気などの発症早期から患者様の状態を評価し、その方の状態に合わせて練習のプログラムを提供しています。

言語療法の実施内容例

  • 失語症に対する練習

    絵カードなどを用いて、ことばを出しやすくする練習を行います。

  • 構音障害に対する練習

    音読プリントでの練習や口の体操などによって、ことばの練習を行います。

  • 音声障害(喉頭摘出)に対する練習

    電気喉頭を用いた練習を行います。

  • 高次脳機能障害に対する練習

    メモ帳やスマートフォンを用いた記憶力についての練習や、プリントを用いた注意力を高める練習などを行います。

  • 嚥下障害に対する練習

    実際に食べ物を用いて飲み込みの練習を行ったり、その方に合った食べ物の形や一口の量などを調整したりします。

主な言語聴覚療法対象疾患

  • 脳血管疾患

    脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍、硬膜下血種、低酸素血症、パーキンソン病など

  • 耳鼻科系疾患

    頭頸部がんなど

  • 呼吸器疾患

    肺炎、慢性閉塞性肺疾患、肺がんなど