先進医療部
先進医療・最新医療部は、ロボット支援手術を中心に、さまざまな診療科が連携して最先端の医療を患者さんに提供するために設立されました。
私たちの目的は、最新の技術や知見を取り入れることで、より安全で体に優しい、質の高い治療を一人でも多くの方に届けることです。
当院では、泌尿器科、外科、産婦人科、呼吸器外科、頭頸部外科などが積極的にロボット手術を導入し、それぞれの専門性を活かした医療の進化に日々取り組んでいます。
今後も臨床・教育・研究の三本柱を大切にしながら、地域の皆さまに信頼される医療を目指してまいります。

先進医療部としての取り組み
京都医療センターは、38の診療科を擁する国立の高度総合医療施設として、近隣の開業医の先生方とともに、地域医療の中核を担っています。先端医療技術の発展・普及に向けて、以下のような取り組みを行ってまいりたいと思います。
医療技術の発展普及に向けた取り組み
ロボット支援手術の体制強化
24年に2台目を導入したことで、泌尿器科・消化器外科・婦人科等・頭頸部外科といった多くの科で、豊富な臨床経験を蓄積しており、京都府下においてトップクラスの手術件数を有しています。
手術データベースの活用
手術動画や術前術後データを集積し、評価や教育に繋げています。
教育・人材育成に関する取り組み
チーム医療体制
ロボット支援手術においては、専門医によるチーム医療体制と、独自の教育・技術継承プログラムの整備を行っています。若手医師に対するトレーニング支援(シミュレーターや実技研修の充実)や 複数診療科連携による横断的な症例対応とノウハウを共有しています。
臨床研究センターとの連携
臨床研究と治験の推進
京都医療センターは、臨床研究センターを設置し、医療技術の実用化に向けた臨床研究や治験を積極的に行っています。これにより、新たな治療法の研究・開発・評価が進められています。
組織的な推進体制
先進医療推進委員会の設置
これらの取り組みにより、京都医療センターは先端医療技術の発展と地域への普及に貢献しています。今後も、医療の質の向上と患者さん中心の医療の実現に向けた活動を行ってまいります。
実績データ(件)
外科 | 泌尿器科 | 婦人科 | 呼吸器外科 | 耳鼻咽喉科 | |
---|---|---|---|---|---|
2020 | 19 | 45 | 45 | 22 | 0 |
2021 | 25 | 52 | 61 | 19 | 0 |
2022 | 31 | 60 | 72 | 22 | 0 |
2023 | 31 | 87 | 114 | 16 | 0 |
2024 | 58 | 91 | 119 | 14 | 0 |
ダビンチ実施件数
当院における先進医療
診療科 | 名称 | 役職 | 担当医師 |
---|---|---|---|
外科 | 術前のS-1内服投与、シスプラチン静脈内投与及びトラスツズマブ静脈内投与の併用療法 | 外科科長 | 畑 啓昭 |
脳神経外科 | フローダイバーター治療 | 医長 | 山尾 幸広 |
泌尿器科 | ロボット支援手術 | 泌尿器科科長 | 寒野 徹 |
- 上記の先進医療の治療内容の詳細については各診療科にお問い合わせ下さい。