放射線治療
高精度放射線治療棟
令和2年3月より運用を開始した高精度放射線治療棟は落ち着いた雰囲気のデザインで、患者さんにリラックスしていただける空間となっています。
医師、診療放射線技師、看護師がチーム一丸となって放射線治療を受ける患者さんをサポートします。
放射線治療装置
True Beam STx(Varian社)
放射線治療装置
Vital Beam(Varian社)
治療計画用CT装置
Aquilion LB(Canon社)
当院の高精度放射線治療棟では2台の最新鋭放射線治療装置と、治療計画専用のCT装置を使用しています。
高性能な装置が可能にする高精度な放射線治療
IGRT(画像誘導放射線治療)
IGRTとは、2方向以上の二次元画像、三次元画像、または三次元患者体表面情報に基づいて、治療時の患者位置変位量を三次元的に計測、修正し、治療計画で決定した照射位置を可能な限り再現する照合技術です。
IMRT(強度変調放射線治療)
IMRTは、空間的、時間的に不均一な放射線強度を持つビームを多方向から照射することにより、病巣部に最適な線量分布を得る放射線治療法です。
がん診療における連携
治療成績の同等な疾患は、手術・化学放射線治療など両方の選択肢を提示しなければなりません。また、高齢者や合併症が理由で根治手術が受けられない患者でも放射線治療で治癒する場合が多数あります。手術拒否の場合も遜色ない治療成績が見込める場合は、放射線治療をおすすめします。
よい医療というのは、患者の病状、状態に応じた治療法として、根治治療から緩和治療の適切な選択肢を提示し、臨床応用することと考えています。このようなことは、病診連携および病病連携の場でも、同様に当てはまります。
当院では、各科のカンファレンスを介して、治療方針の決定、治療選択肢の提示を行い、患者様の要望に応じ、内科系診療科・外科系診療科・腫瘍内科・放射線治療科を受診できるようにしています。
<放射線治療医が参加している臨床カンファレンス>
①耳鼻咽喉科 頭頸部腫瘍カンファレンス | (月曜 PM5:00-5:45) |
②婦人科腫瘍術前カンファレンス | (水曜 AM8:30-10:00) |
③消化器がんカンファレンス | (水曜 PM5:30-6:30) |
④乳がんカンファレンス | (月一回水曜 PM5:00-5:30) |
⑤泌尿器科カンファレンス | (木曜 AM8:10-9:00) |
⑥骨転移カンファレンス | (隔週木曜 PM5:00-5:30) |
⑦呼吸器科カンファレンス | (金曜 PM3:30-4:30) |
<院内外の教育・広報活動>
がんステップI 放射線治療 (年1回)、各診療科病棟看護師講義(不定期)、京都看護助産学校講義、伏見区癌医療連携の会、伏見区市民公開講座、国立病院機構近畿ブロック技師研修講師、PEACE緩和ケア講習会「放射線治療」担当、相楽綴喜医師会学術講演会、各種放射線治療講演会など。
<他院からの御紹介について>
放射線治療科の新患日は週4回(火水木金曜)完全予約制になっておりますので、地域連携室を介して予約していただいた上で御紹介いただけますようお願いいたします。
通院が困難な患者様の紹介は、放射線治療科では、病床を持たないため原則的に当該臓器の診療科を受診の上、放射線治療科を紹介いただいております。
脳SRS
Ⅲ期肺がんVMAT
頭頸部がん VMAT
MRI, 4DCTを用いた治療計画とDVH比較での計画検討
肺、肝および骨転移に対する体幹部定位照射
腹部骨盤領域のIMRT
品質管理業務
治療計画を忠実に再現できるよう 日々品質管理をしています