教育・啓発活動
教育活動
救急医療においては、どこの病院を受診されても、同じような医療が受けられることが大事だと考えています(医療の標準化)。
実際の現場で学んでいくということももちろん大事ですが、擬似体験(シミュレーション)を通した勉強も大事であると考えています。
心肺蘇生法(ACLS、ICLS)、外傷診療(ITLS、JATEC、JPTEC)、内科系救急疾患対応(JMECC)、集中治療系(FCCS)、集団災害対応(MCLS)など、様々なコースがあり、それぞれのコースにオフ・ザ・ジョブ・トレーニングとして積極的に受講、もしくはインストラクターとして教育に関与するように努力しています。
さらに、関連する学会(救急医学会、集中治療医学会、内科学会、外科学会など)に参加し、症例報告や研究発表も行い、救急医学の研究・発展に必要な知識や技術を習得するように努力しています。
ICLSうずら野コース
病気やケガなどが原因で、突然心肺停止となった患者さんも年間100人ぐらい搬送されています。
心肺停止に陥った場合、5分間以内に人工呼吸や胸骨圧迫(心臓マッサージ)などの心肺蘇生術が開始されないと、たとえ心拍が再開したとしても、脳に何らかの障害が残ってしまうと言われています。
119番通報から救急車が現場に到着するまでの平均時間は京都市内で5~6分です。救急車が到達するまでのこの数分間に、そばにいた人が基本的な心肺蘇生を実施することが出来るかどうかが、患者さんの救命にかかっていると言っても過言ではありません。
私たち救命救急科のスタッフは医療従事者を対象とした心肺蘇生法の講習を定期的に開催しています。この講習会では救急医学会等が認定したインストラクターが指導を行います。
これからは一般市民への心肺蘇生法の啓蒙活動も予定しています。
心肺停止患者に遭遇した場合、適切な処置を施すことができますか?是非心肺蘇生法を覚えてください。われわれも喜んで協力させていただきます。
一番基本となる胸骨圧迫をしっかりと!
ICLSシナリオステーション中。
みんなで患者さんを助けるのだ!
ICLSコース終了後。
みんなの達成感に満ちた顔がいいですね。