血管外科について
- あらゆる診療科や地域医療機関で直面した血管疾患の問題に迅速に対応してまいります。
- 患者さんには診療内容に対する十分な説明と満足な治療成果が得られるよう努力いたします。
診療科紹介動画
特色・取り組み
2006年(平成18年)4月に発足した、主に末梢動脈疾患に対する血行再建を担当する診療科です。
近年、糖尿病や腎不全による慢性透析患者さんが増加するとともに、閉塞性動脈硬化症例(ASO)が増加しています。
閉塞性動脈硬化症とは、動脈硬化による下肢血流障害により各種症状(歩行時の下肢の痛み、安静時の足の痛みおよび足部潰瘍・壊死)を生じ、最終的には下肢切断にも至る疾患です。
このような症例には、迅速な診断とともに適切な治療が必要で、時には技術的に困難とされる足関節周囲への末梢バイパス手術と適切な局所処置が必要となります。
当科は、京都では数少ない血管外科専門科として日々下肢血流障害の治療にあたっています。
患者さんの多くは動脈硬化性の全身合併症があり、術前評価には循環器内科、脳神経外科、また、術前後には麻酔科はもちろん、糖尿病内科、腎臓内科、形成外科、整形外科、皮膚科などとの協力が必要で、各科連携した総合的診療を心がけています。
診療案内
外来診療は、月、水の午前・午後、木曜日午前中の3日間実施しております。
心疾患、脳疾患、糖尿病、腎臓病などの併存症を持っている方でも院内全体の診療科が協力し、安全で安心できる治療を行っています。
主な取り扱い疾患は以下の通りです。
- 大動脈疾患(腹部大動脈瘤、大動脈解離など)
- 閉塞性動脈硬化症(糖尿病合併症例、慢性透析例を含む)
- 閉塞性血栓血管炎(バージャー病)
- 急性動脈閉塞症(血栓症、塞栓病、外傷など)
- 下肢静脈瘤、静脈(鬱滞)性潰瘍
- 深部静脈血栓症、肺塞栓症
- リンパ浮腫
- 血管内治療(動・静脈閉塞性疾患、動脈瘤)
- 内シャント作成(blood access)作成