血液内科・稀少血液疾患科について
血液内科では、日本血液学会が認定する血液専門医4名の体制で、患者さんと十分にご相談しながら、血液疾患全般の診療を行っております。これと連携して、2021年に稀な血液疾患の診療を行う稀少血液疾患科が新設されました。
診療科紹介動画
特色・取り組み
当科では貧血から、白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などのさまざまな血液疾患の診断、治療をおこなっています。
近年、さまざまな血液疾患に対して数多くの分子標的治療薬・抗体薬が開発されております。これらの新しい治療薬は従来から用いられている薬剤にくらべて副作用が少ないので、比較的ご高齢の方にも積極的な治療をご提供できるようになりました。また、多くの場合、こういった治療は外来でも実施可能です。当院ではこれらの新規治療薬を積極的に導入して診療にあたっております。
血液内科の病棟にはクリーンルームが2床あり、急性白血病や再生不良性貧血などの患者さんに対する、強力な化学療法や免疫抑制療法につきましても、安心して行える体制が整っております。
稀少血液疾患科では、稀少な血液疾患の診療を、主に外来で行っております。
なお、現在、当院では移植治療は実施しておりません。移植治療が必要な場合は、ご希望に応じ適切な移植施設をご紹介いたしております。
診療内容
液内科では、下記のような幅広い血液疾患全般の診断と治療を行っております。
- 鉄欠乏性貧血
- 悪性貧血
- 再生不良性貧血
- 血小板減少症
- 真性多血症
- 本態性血小板増多症
- 骨髄線維症
- 骨髄異形成症候群
- 悪性リンパ腫
- 多発性骨髄腫
- 慢性骨髄性白血病
- 急性白血病
- 血友病など
稀少血液疾患科では、下記のような疾患の診断と治療を行っております。
- 先天性・遺伝性の貧血症
- 鉄代謝異常症(ヘモクロマトーシスなど)
- キャッスルマン病など
治療法を選択するにあたりましては、広く認められている標準療法であることと、患者さんが十分ご理解、ご納得頂けることを重視しています。患者さんと常にご相談しながらよりよい治療法を探していきます。
血液疾患は自覚症状に乏しく、血液検査をして初めて異常が明らかになることが多いため、まず、お近くのかかりつけの医師に診察して頂いて、血液疾患の疑いがあれば当科にご紹介して頂いています。セカンドオピニオン外来も受け付けております。
医療機関の先生方へ
血液内科には、近隣にお住まいの、血液疾患の患者さん、もしくは血液疾患が疑われる患者さんのご紹介をお願いいたします。
希少血液疾患科には、地域を問わず、血液の難病が疑われる患者さんや、診断にお困りの貧血患者さん、鉄過剰症が疑われる患者さんのご紹介をお願いいたします。
ご紹介いただきましたら、丁寧に診察させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。