国立病院総合医学会





糖尿病外来

京都医療センター1型糖尿病外来(平成17年3月開設)

1型糖尿病は、年余にわたる高血糖が全身の合併症を引き起こす点は2型糖尿病と同じですが、すい臓からインスリンを分泌する力がなくなるためインスリン注射が生命維持のために必須となることや、発病に際して生活習慣の関与する余地が少ないことなどが2型糖尿病とは決定的に異なります。
   
京都医療センターの1型糖尿病外来は2005年3月にスタートしました。医師、看護師、管理栄養士などによるチーム診療によって 
 ①血糖変動と自己管理状況を一人ひとりていねいに検討すること、 
 ②患者の自己管理能力、特にインスリンを上手に用いる能力を育てることを重視し、 
 ③その結果として平均血糖レベル(HbA1cなど)だけでなく血糖日内変動を良好に保ち低血糖を減らす、 
 ④全体としてQOL(生活の質)を大きく改善すること、などを基本目標としています。
   
夜間から早朝にかけての血糖変動に注目します。低血糖の頻度と程度、実際のインスリン注射量を確認し、持続皮下インスリン注射(continuous subcutaneous insulin infusion ; CSII 図1)の場合は基礎注入プログラムの評価や器械の不調の有無をチェックします。次いで主治医が加わって話し合い、血糖レベルと他の身体状況を評価し、自己管理上の改善点や目標設定などを行います。最後に必要に応じてCDEがインスリン注射やSMBGなどの手技、基本インスリンスケジュール、修正インスリンや補食方法、低血糖時の対処方法、炭水化物カウントや間食時の追加インスリンなどを確認します。食材選択指導、運動指導なども必要に応じて行います。一人ひとりのライフスタイルを生かす自己管理指導をとくに重視しています。 持続皮下インスリン注射
図1 持続皮下インスリン注射