京都医療センター

臨床研修・専門研修

ユニット 神経難病診療@宇多野病院

期 間
1ヶ月~4ヶ月 選択 (宿舎は相談に応ずる)(一時期に受け入れられる最大研修医数:4)
目 標
  1. 患者の訴えを整理し診断に役立つ病歴として簡潔にまとめ、神経および全身所見の診断に必要なポイントを正確に記載できる。
  2. 神経、筋システムでの病変の局在と性質を推定し診断に迫ることができる。
  3. 与えられた時間で症例の病歴、所見、推定病変の局在と性質、鑑別診断を論理的に提示することができる。
  4. 各種神経疾患、神経難病の Neurological Emergency に対応することができる。
  5. 長期的治療方針案、当面の方針案を立て、指導医と協議し、決定できる。
  6. 各疾患の初期から末期、急性悪化時、リハビリ、在宅医療など経過全体を説明できる。
  7. 医療者として思考過程が明確に表わされた医療記録を書け,他の医療職者との情報授受や患者から適切なインフォームドコンセント取得ができる。
方 略
  1. 多様な神経内科疾患・神経難病の典型的症例の新入院患者を約 10 名/月、主治医師として診療を受け持ち,他の研修医・シニアレジデントの担当入院患者の診察と討議に参加する。(研修期間に応じ、頻度の高い主要神経疾患から順次経験できるよう配慮する。)
  2. 担当患者の症例提示、経過報告、問題点の提起を行い、討論を行う。
  3. 研修医・シニアレジデント回診、各病棟回診、神経内科カンファレンス(症例検討、レクチャー、文献カンファランス)、パーキンソン病カンファランス、てんかんカンファレンスで各症例につき徹底的にディスカッションする。期間が長く時間が許せば、研究部レクチャー、研究室カンファレンスに参加する。
  4. 救急外来にて Neurological Emergency の診療を指導医とともに担当する。
    【参考】
    「国立病院機構宇多野病院・関西脳神経筋医療センター(平成16年改称)」は神経内科205床を中心に、てんかん(発作)科、小児神経科、脳外科、整形外科、リハビリ科からなり、全国で最多数の神経難病患者を集め、西日本のセンターとして機能している。神経難病のための臨床研究部(電気生理、病理、薬理生化学、免疫、遺伝子工学、再生リハビリ研究室)と治験管理室が併設され高度な検査、開発的治療、治験の討議へ参加が可能である。
    扱う疾患
    パーキンソン病、同症候群、多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎、筋萎縮性側策硬化症、小脳変性症、家族性痙性対麻痺、彌慢性ルイ小体病、多系統萎縮症、シャイドレーガー病、ジストニー、アルツハイマー病、皮質基底核変性症、HTLV-I脊髄症、各種脊髄・脊椎症、ヤコブクロイッツフェルト病、シャルコーマリーツース病、炎症性脱髄性多発神経炎、ギランバレー症候群、代謝性ニューロパチー、中毒性ニューロパチー、圧迫性ニューロパチー、各種てんかん、重症筋無力症、多発筋炎、各種筋ジストロフィー、ミトコンドリア脳筋症、先天性ミオパチー、ビンスワンガー病、脳血管性痴呆、脳梗塞など各種脳血管障害

研修医週間スケジュール

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
8:00~10:00 - - 研修医・レジデント入院症例報告、教育部長回診 - -
9:00~10:00 神経筋総括
診療部長回診
神経内科
部長回診
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9:00~12:00 - - - パーキンソン病臨床研究部長回診、カンファレンス -
15:00~ - - - 小児神経回診 筋電図実施研修
16:00~ 免性神経疾患・多発性硬化症カンファレンス てんかんカンファレンス - てんかん合同症例検討会(精神科、脳外科、小児神経科、神経内科合同) 末梢神経伝導速度検査実施研修
17:00 - - 神経内科退院前検討、レクチャー、症例検討会、論文紹介会 - -