スペシャル医療クラーク育成コースについて

京都医療センターは、国立病院機構群において高度総合診療施設として位置づけられており、国からは内分泌・代謝疾患の高度専門医療施設、成育医療の基幹医療施設、がん・循環器・感覚器・腎疾患の専門医療施設に指定されており専門医療を行うと共に、エイズ診療、国際医療協力の機能も付与され、近畿ブロック拠点病院の役割等多数の政策医療分野の診療、臨床研究、教育研修、情報発信の役割を担っています。また、がん診療連携拠点病院、地域医療支援病院、三次救急医療施設病院でもあり、高度かつ効率的な医療の実践、患者サービスの向上、高度総合診療施設としての診療科・職種横断的な医療の提供が求められています。
さらに合わせて臨床研究センターを併設し、臨床教育、臨床研究の分野においても質の高いデータベース構築や情報の高度利用という面でも高い機能が求められています。
昨今の医師をはじめとする医療従事者不足等に起因すると思われる様々な課題が浮き彫りとなってきた社会背景の中、さらに高度総合診療施設としての機能を向上するためには、医師等の専門職にとって働きやすい環境を整備することが必要となって参りました。
京都医療センターでは、この環境整備、具体的には電子カルテ操作や書類作成等の事務作業から医師等の専門職を解放することを目的として、高度な専門教育を受けた医療クラークを自ら養成し、配置することといたしました。スペシャル医療クラークとは、高度な専門教育を受けたと言う意味で“スペシャル”なだけでなく、それに見合った処遇を得られると言う意味で“スペシャル”としています。
本スペシャル医療クラーク育成コースでは、3か月を最長としたカリキュラムの中で、診療記録作成に必要な電子カルテ操作や病名などの用語にかかる基礎知識習得だけでなく、各診療科の入院病棟や外来診療現場において医師・看護師等の専門職に指導・評価を受け、当該科の到達基準を満たした時点でコース修了とし、認定試験合格後は実際にスペシャル医療クラークとして当センターで雇用、勤務していただくことを想定してます。

多数のご応募を宜しくお願い申し上げます。

京都医療センター院長