先輩看護師紹介

WORKS

病棟として何ができるのか、管理の視点を持ちながら
スタッフの気持ちになって、共に考えていく

中野 達也

救命救急センターHCU 副看護師長
2008年入職

私は入職して14年目になります。消化器外科や救命救急センターを経て、現在は副看護師長として救命救急センターHCUに勤務しています。昔は少なかった男性看護師も、今では51人となっており、男性の師長さんも増えて嬉しい限りです。その中で私も副看護師長となり、5年目が経ちました。最初の数年は悩むことも多かったですが、多くの人に支えられ今まで続けてこれています。私自身、人見知りで話をするのは得意ではないのですが、副看護師長というのはスタッフのロールモデルとなる存在であり、言葉で伝えることもそうですが、姿で示して伝えるべき部分が多いと感じています。もちろん、積極的にスタッフとの積極的なコミュニケーションは必要ですが、日々の姿を見習ってもらえるような、そんな副看護師長になっていきたいと思っています。

頼りになる裏方として

管理の立場から特に意識するようになったことは「意識してやらない、任せる」ことです。昇任当初は自分がなんでもやらなくてはいけないと気焦りしていました。しかし、それでは私からの一方通行となることも多く、スタッフの気持ちは乗ってきません。副看護師長は思いを伝え、スタッフ自身に病棟を変えていってもらうことを支援することが、教育にもなり、働きやすい職場への近道であると考えています。主役にはならず、私はあくまでバックアップに徹することを意識しながら日々過ごしております。

管理の立場から、スタッフの気持ちになって考える

副看護師長は、師長の考えや思いを最も理解した、現場スタッフに一番近い存在であると考えています。最近では世界における感染症への対応で救命センターも例外なく大きな影響を受けました。社会情勢に応じ急な病床編成や人員編成、感染への対応など、普段では行わない難しい管理での問題に直面しながら、それに対応するスタッフのモチベーションをどのように維持して良いのか悩みました。そんな時こそ話し合いを重ね、病棟全体で問題について考えることで、スタッフ全体が理解し、実行可能な仕組みづくりが可能になるのだと考えています。今回の世界的感染拡大では、経験したことのない沢山の問題に直面してきましたが、スタッフと話し合いながら自分たちの形を作り上げ、だれも感染することも無く過ごすことができました。またスタッフからは「大変だったけどやってきて良かった」との声を聞いた時にはここで副看護師長をしていて良かったと強く感じました。 いくら理想や理念をかかげても、実際に患者さんと接するスタッフの思いや考えが伴っていなければ良い看護はできません。それらを一つにするために、病棟として何ができるのか、管理の視点を持ちながらスタッフの気持ちになって、共に考えていくことを意識し、病棟として統一したやりがいのある看護ができることを目指して頑張っていきたいと思っています。