看護学科しらゆり通信
助産学科和恵通信
2022.09.30

看護学会に参加しました

近畿地区国立病院 第64回看護学会

令和4年9月3日(土)近畿地区国立病院第64回看護学会が『“しなやか”に創造する看護』をテーマに約3年ぶりの会場開催に加え、オンライン配信でのハイブリッド型で開催されました。

会場「フェニーチェ堺」の大ホール

会場「フェニーチェ堺」の大ホール

この学会は、国立病院機構近畿グループ圏内にある20病院の職員、看護(助産)学校5校の学生が集まり、日頃の看護実践について発表し、互いに学びあう機会となります。今回は新型コロナウィルスの感染予防対策上、現地では約500名、オンラインで約1,000名の参加がありました。

当校からは看護学科3年生と2年生の学生が参加しました。口述発表、ポスターセッション等のプログラムの中で、看護学科3年生の3名が現地で発表をしました。他の3年生と2年生は学校の教室からLIVE配信を視聴しました。

プログラム

  • シンポジウム 『心理的安全性を確保し、組織として成長・時代に即して変化するための環境づくり』
  • 口述発表 一部(一般) 6題
  • 口述発表 二部(学生) 5題
  • 特別講演  『人間関係がグンとスムーズになる「伝え方」』
  • ポスターセッション 55題
  • 企画展示 『新たな活動から看護の価値を創造する』
学会会場の入り口で
学校の教室でオンライン配信の視聴

PROGRAM学生発表

3年生は発表するにあたり、2年次に取り組んだケーススタディを再度振り返りました。術後の身体の変化に応じた退院指導には成人学習理論などの理論を活用し、実習での看護実践をより深めて考えることができました。また、人に分かりやすく伝えるためにはどうすればいいかを繰り返し考え、当日に臨みました。


口述発表

(口述発表者の感想)
今回学会発表にあたり、自分の行ってきた看護について振り返ることで、より良い看護になるようにどうすればよいかを深く考える機会となりました。夏休み前から発表に向けての準備を先生方と行ってきたため、本番は納得のいく発表ができたと思います。
また、私は今まで人前で発表することがあまり得意ではなかったのですが、今回苦手なことに挑戦する大切さを感じました。 沢山の方のご協力で成り立った発表でした。

(ポスターセッション発表者の感想)
学会に始めて参加して、いろいろな施設で実践されている看護を知ることができました。実習した病棟の看護師さんも声をかけてくださり、自分の実施した援助が病棟の看護に貢献できたのかと嬉しく思いました。


ポスターセッション発表

VOICE参加者からの感想

3年生

  • 他校や臨床での看護研究を聞き、自分とは異なるさまざまな視点から患者をアセスメントされており、今後の看護の実践に役立つと感じたため。看護の実際の学びが深まった。
  • 様々な事例とそれに対する看護を知ることで、自身が体験していることだけでなく、新たな視点を持つことにより多角的な物の見方が出来るようになる。
  • 就職してからも広い視野で看護を行えるように、今回学んだことを活かしていきたい

2年生

  • 学校の先輩はじめ臨床の看護師の発表を聞き、日々患者さんにとってより良い看護とは何かを考えることが大切だと思った。
  • 実施した看護の評価を患者本人の発言からだけでなく、客観的な情報やシートなどを用いて良い点悪い点が明確にわかるように準備することで、多角的な多くの情報からアセスメントと看護に繋げていくことが大切だとわかった。

特別講演についての感想

  • 自分を理解することが相手を理解することにもつながり、自分を大切にすることから相手を思いやることができるということを改めて学ぶことができました。
  • 看護学生としても人間関係は大切であり、コミュニケーション内でも自己主張も行い、相手と自分の思いを大切にする必要があると考えることができた。

今回、オンラインでの配信もあり、例年3年生のみの参加となっていた学会に、2年生も参加することができました。近畿グループ病院の職員や附属看護学校5校の学生の看護実践を知ることで、新たな考え方や視点を得ることができました。現在学習している看護研究の全体像もわかり、対象に応じた個別性のある看護を実践するために、病態生理学や看護技術など学習して実習に臨むという意識が高まりました。また、様々な施設における看護を知ることで、自分の関心のある分野に気づくことができ、将来どのような看護をしていきたいかを考える機会となりました。