教育理念・教育目的・教育目標
教育理念
本校は、国立病院機構附属の養成所であり、国立病院機構の病院が担っている役割や機能を理解し、将来の国立病院機構の医療・看護をリードしていく実践力をもつ看護師・助産師を育成することを責務としている。
人間愛、生命の尊厳と人権の尊重を基盤とし、感じる心、考える力、主体的に行動する学生を育成する。
感じる心とは、対象の多様な価値観や信念を認め心情に気づくことである。考える力とは、専門的知識を活用し分析・判断する力である。主体的に行動するとは、感じ考えたことを表現し、倫理に基づいて行動し、自己の体験を省察し、よりよい看護を創造することである。さらに、医療・看護の動向をふまえ、保健医療福祉の変化に対応できる人材を育成する。
教育方針
かけがえのない存在である生命をもち、ひとり一人異なるあらゆる人間を大切に思い、深い関心をもって理解しようと気づかい、寄り添う事を基盤とし、経験を積み重ねて学ぶなかで感じ、考え、主体的に行動できる看護及び助産の専門職を育成する。
看護及び助産の専門職になるものとしての責任と義務を自ら意識し、基礎的な知識・技術・態度を習得するとともに、多職種との協働のもと実践できる能力や生涯専門性を高めていく姿勢を育成する。
実践能力の育成にあたり、体験的・実践的学習を取り入れた講義や演習を行い、実習においては、学びを統合できるように学びやすい環境づくりを行う。
ナースキャップの誓い
場所:学校エントランス
当校の中央階段には、天井から約10mのナースキャップをデザインしたモビールが優雅にしなやかに飾られています。これは看護師を目指した学生が自らの誓いを意識し、勉学に励むことを応援する象徴となっています。
2つの葉
場所:図書室前の壁
図書室の入り口には大きな2枚の葉のオブジェが柔らかな光と共に学生を迎えています。これには2つの願いがあります。ひとつは「こと葉」-知識の伝承には言葉が不可欠です。看護の学習に研鑽する学生が、学びを深めるために訪れる図書室を見つめています。もうひとつは「みどりの葉」-歴史と自然豊かな伏見の地で、緑に囲まれ生き生きと学ぶことを支えています。
教育目的
看護師若しくは助産師として必要な知識及び技術を教授し、独立行政法人国立病院機構及び社会に貢献し得る有能な人材を育成する。
教育目標
- 生命の尊厳と個々の権利を擁護し、倫理に基づいて行動できる基礎的能力を養う
- 看護の対象である人間を身体的・精神的・社会的・霊的に統合された存在(生活者)として幅広く理解できる能力を養う
- 看護の対象との人間関係を形成するためのコミュニケーション能力を養う
- 科学的根拠に基づいた看護実践に必要な臨床判断を行うための基礎的能力を養う
- 健康の保持、増進、疾病の予防および健康の回復に関わる看護やその変化に応じて実践する基礎的能力を養う
- 地域包括ケアシステムにおける看護師の役割および他職種の役割を理解し、多職種との連携・協働する基礎的能力を養う
- 看護専門職としての責務を自覚し、主体的に看護を探求し続ける能力を養う