看護学科しらゆり通信
助産学科和恵通信
2025.03.03

卒業式

03.03 卒業しました!

私たち助産学科第56回生全員、無事に卒業を迎えました。

みんなの思いを込めて答辞を読みました!
最後の集合写真「卒業しました~!」

「卒業生のことば」(答辞より抜粋)

入学直後から専門的な学修が始まり、講義と並行して妊婦健診、分娩介助などの技術練習が始まりました。授業前や放課後にも練習を行い、めまぐるしい日々を過ごしたことを覚えています。

 7月からは臨地実習が始まり、初めて臨んだ出産現場では、新しい命の誕生に感動しました。
一方、順調な出産に見えても、胎盤が剥がれず、大量出血が生じるなど、ただ立ち尽くすしかできないときもありました。お産は刻一刻と変化し、瞬時の判断が問われます。母児二人の命を預かる責任の重さを感じました。
そのような中、妊娠中から産後まで継続して受け持つ産婦さんに出会いました。初めはぎこちない会話でしたが、かかわりを重ね、徐々に信頼関係を築くことができました。そして分娩介助では、学んできたことを活かし、
母児の状態をアセスメントし、バースプランに沿って、産痛緩和のマッサージや分娩を促進するための足浴、安心できる声掛けを行いました。母児ともに元気に出産されたあと、「あなたがいてくれたから頑張れました」という言葉をいただきました。 助産師として知識と技術を持ち、その人自身の力を引き出すことが、安全で満足なお産に繋がることを実感しました。

 秋には、学生が主体となり中高生を対象とする性教育「赤ちゃん講座」、妊婦とご家族を対象とする「ファミリー教室」を開催しました。 どのように伝えればやってみようと思ってもらえるか、自信を持ってもらえるかとリハーサルを重ねました。本番は参加者の方々とともに楽しみ、助産師としてのケアのあり方を学び、
全員で素晴らしい達成感を味わうことができました。

 私たちは、全実習期間を通して、全員が分娩介助を9例以上、総数157例の方に行わせてもらいました。実習での出会いは、これから助産師としての人生を歩み始める私たちにとってかけがえのない貴重な経験です。

 本日、私たちはこの学校を巣立ち、助産師としてそれぞれの道を歩みだします。現在、我が国の年間出生数は七十二万人に減少し、少子化が急速に進行しています。
助産師として、将来の健やかな妊娠・出産のために、全ての年代の女性とその家族に寄り添い、多職種と連携・協働してきめ細やかな支援を行う役割が求められます。これからの社会に貢献できる助産師になれるよう日々精進してまいります。

 私たちを受け入れてくださった対象者の皆様、本日ご臨席いただきましたご来賓の皆様、温かく、時に厳しく、愛のあるご指導をくださった指導者の皆様、
一番近くで私たちを支えてくださった先生方に心より感謝申し上げます。助産学科で過ごした1年間は、瞬く間に過ぎたように感じます。楽しいことも辛いこともありましたが、
同じ志をもつ仲間と支え合い、17名でこの日を迎えられたことを誇りに思います。また、この場をお借りして、小さな頃から助産師になる夢を応援し、いつも温かく見守り、支えてくれた家族にも感謝の気持ちを伝えたいと思います。

第56回生 卒業生代表