看護学科しらゆり通信
助産学科和恵通信
2023.03.03

卒業式

卒業式

いよいよ卒業です。18名誰一人欠けることなく卒業の日を迎えることができました。コロナ禍の中ではありましたが、感染状況が落ち着いていることもあり、ご家族1名様のみですが、卒業式に参加して頂くことができました。また、マスク装着での校歌斉唱もできました。

「卒業生のことば」

暖かい陽の光が降り注ぎ、春の訪れを感じるこの良き日に、私たち助産学科第五十四回生十八名は卒業を迎えることができました。私(わたくし)たち卒業生のために心温まる式典を挙行していただき、心より感謝申し上げます。

一年前の春の日に、私たちは助産師を目指し入学しました。初めての環境、全国から集まった仲間たちとともにこれから始まる学びの日々に期待と不安を抱きながら入学したことを昨日のことのように思い出します。

 入学直後から多くの専門的な学修、妊婦健康診査や分娩介助の技術練習に取り組み、七月からは臨地実習が始まりました。実習では多くの母子と出会うことができ、授業だけでは得られない深い学びや周産期に関わる方々の思いを知ることができました。また、産痛緩和やコミュニケーションなどのケアを通して、出産の場面に関わることができる助産師という仕事の素晴らしさや命の尊さを実感しました。一方で、急変に立ち会うこともあり母子二人の命を預かる責任の重さや怖さを感じることもありました。助産師として根拠に基づいた知識や技術を持って分娩に向き合うことの大切さを学びました。

~中略~

たくさんの出会いや思い出を胸に、本日私たちは卒業し、助産師としてそれぞれの道を歩んでいきます。出生数が八十万人を下回り、少子化が加速度的に進行している中、すべての女性や子ども、その家族に寄り添い、きめ細かい支援のできる助産師の役割は重要になります。私たちは、これから社会に貢献できるような助産師になるため日々精進してまいります。

不安の大きい中で学生を受け入れてくださった対象者の皆様、本日ご臨席いただきましたご来賓の皆様、優しく時に厳しく愛のあるご指導をしてくださった指導者の皆様に心より感謝申し上げます。助産学科で過ごした一年、楽しいことも辛いこともありましたが、乗り越えることができたのはいつも優しく導いて下さった先生方、そして十八名の仲間たちの存在があったからです。第五十四回生十八名が誰一人欠けることなく最後まで進み続け、全員でこの日を迎えられたことを誇りに思います。また、この場をお借りして、助産師の夢を応援し、いつも暖かく見守り支えてくれた家族にも感謝の気持ちを伝えたいと思います。

最後になりましたが、本校と病院の益々のご発展と皆様の更なるご健勝を心より祈念し、答辞とさせていただきます。

第54回生 卒業生代表