看護学科の概要

3年間で基礎分野・専門基礎分野・専門分野・ 統合分野の計98単位を学びます。
看護実践力を修得できるよう演習や実習室での技術トレーニングが充実する環境を整えています。 国立病院機構施設において幅広く看護実践を学ぶことができます。

【アドミッションポリシー(入学者受け入れの方針)】

国立病院機講の病院を母体とする当校では、国立病院機講における看護実践者として生涯学習し続ける、感性豊かで主体的・積極的な行動がとれる人材を育成することを責務としている。本校では、以下の資質を有する優秀で意欲のある人材を幅広く求める。

  1. 当校の教育理念を理解し、看護職として活躍したい人
  2. 他者への関心を持ち、生命の大切さや多様な価値観を感性豊かに感じ取ることができる人
  3. 多様な学問分野と関連しあう看護の専門的知識・技術を積極的に修得できる基礎学力を有する人
  4. 主体的に勉学に取り組む自己教育力を有し、努力を継続できる人

【カリキュラムポリシー】

教育理念・教育目標を受け、国立病院機構の病院が担っている役割や機能を理解し、将来の国立病院機構の医療をリードしていく看護実践力を持つ看護師を育成することを責務とし、以下のような方針に基づいてカリキュラムを編成している。

○カリキュラムの全体構造について
カリキュラムは、積み上げ型とし、基礎分野の上に専門科目である看護学を学ぶための専門基礎分野を配置し、この2つの分野を土台に専門分野Ⅰ・専門分野Ⅱ・統合分野と段階的に積み上げる順序性をもって構成している。
看護職を目指す上で土台となる科学的思考の基盤や人間と社会・生活の理解を内容とする「基礎分野」、人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進、健康支援と社会保障制度を内容とする「専門基礎分野」をおいた。この分野の上には、看護学の専門的な教育を構築するために「専門分野Ⅰ・Ⅱ」をおいた。専門領域における基礎として、すべての看護の対象をもとに看護の理論・技術を学ぶ基礎看護学を「専門分野Ⅰ」とした。専門分野Ⅰでは、すべての看護実践の基盤となる内容を強調して学ぶものであり、この学びの上に、人間を成長発達の特徴に応じた看護を学ぶ領域を「専門分野Ⅱ」として位置づけた。「専門分野Ⅱ」では、人間の成長発達段階を小児・成人・老年に区分すると共に、発達段階以外にも生命の誕生に関わる母性、心の問題を対象とする精神の5つを柱に各看護学を構築した。さらに、看護の対象である人間の生活を視野に、地域で生活しながら療養する人々とその家族への看護を学ぶことと看護職者として活躍するための知識・技術を学ぶ領域として「統合分野」を設定した。

○各分野の考え方と構造について
「基礎分野」は、当校の教育理念である「感じる心、考える力、行動(実践)力」を養うための科目を設定した。対象者の喜びや苦痛・不安といった多岐にわたる心理を理解する感性と人権を尊重する倫理的感性を養うために「人間関係論」「比較文化論」「法学」「社会学」を学ぶ。思考力を養うために「論理学」「情報科学(理論・実践)」「生活と物理」を学ぶ。そして、実践する力となる体力とコミュニケーション力を養うために「保健体育」「英語」「臨床心理学」を設定した。基礎分野の学習内容と学習時期は、科学的思考の基礎及び生涯にわたる自己学習力を養うための科目は2年次とし、他は1年次の前期からの学習とし、学生間のチームワークや人間関係の形成をねらいにグループワーク形式での教授方法や運動を楽しむ活動的な学習方法を取り入れている。
「専門基礎分野」は、看護に必要なフィジカルアセスメント能力を養うために重要な教育内容と、臨床で活用できる治療・処置に必要な知識、地域で生活する人々を対象とする医療福祉システムを教育内容とした。人体を理解する科目として「形態機能学Ⅰ・Ⅱ」、病態と治療を理解する科目として器官系統別に「病態生理治療論Ⅰ~Ⅸ」を設定した。治療・処置の理解を支える内容として「生化学」「栄養学」「微生物学」「薬理学」を設定した。また、対象者が地域社会で生きる人々であることから地域の公衆衛生・福祉医療ネットワークに関する教育内容と倫理問題を学ぶ科目を設定した。

「専門分野Ⅰ」は、基礎看護学として看護の概論と臨床における看護の実践、看護技術、看護過程、看護研究を学ぶ。看護技術は共通基本技術と生活援助技術と診療の補助技術の構成とした。基礎看護学における臨地実習は、1年次に対象理解のための1単位と2年次に看護過程を展開する2単位を設定している。

「専門分野Ⅱ」は、成長発達を軸に各看護学を概論、援助技術、演習の3部で構成した。援助の方法を学んだ後に、演習として特徴的な健康障害の事例を基に看護過程を展開し、発展的に看護実践を学ぶ科目の設定にした。臨地実習は成人看護学で急性期・慢性期・周手術期看護を学び、老年看護学で慢性期・終末期看護を学ぶ。小児看護学実習は健康から健康障害へと小児の特徴を捉える実習と重症心身障害児の看護を組み合わせて構成した。

「統合分野」は、在宅看護論と看護の統合と実践の2つの領域を学ぶ。在宅看護論は専門分野Ⅱにおける各看護学の構成と同様に概論、援助技術、演習の3部で構成した。看護の統合と実践は、医療安全、国際協力、看護管理、の基礎知識とOSCEによる技術習得の4科目を設定した。臨地実習は、在宅看護論実習では、地域で生活する対象の理解として、地域支援事業・介護老人福祉施設・訪問看護ステーションの3つの実際を体験し看護活動を学ぶ。統合実習では、24時間の看護実践・チーム医療・看護管理・複数受持ちを体験する内容とし、看護実践者として自己の将来の活躍を考えることができる内容とした。

また、看護学を学ぶ専門分野Ⅰ・Ⅱ、統合分野においては、当校の教育理念である実践力の強化を意図した教育方法を取り入れている。実践力を強化するための技術教育と単独の技術を対象に提供するための複合的な技術教育を重視し、様々な演習を取り入れている。
基礎看護技術の科目おいては、筆記試験と技術試験を併せて評価する形を取り、学生の技術習得を支援するための時間外指導体制を整えている。臨地実習は、母体施設である京都医療センターで大半の実習を経験することから、臨床に近い条件での実習前演習等を取りいれている。専門分野における講義には、臨床で活躍する専門看護師・認定看護師を講師とし、実践に即した内容での授業を展開している。

【ディプロマポリシー(卒業認定に関する方針)】

卒業までに所定の単位を修得し、看護実践力の基盤を備え、将来の国立病院機構及び社会に貢献し得る意欲や能力を有する者に、卒業を認定すると共に看護学の専門士称号を授与する。このような能力を修得するためには、教育目標に基づいた以下の学習成果を挙げることが求められる。

  1. 生命の尊厳と個々の人権を尊重し感性豊かな人間性を有する。
    人間に対する関心を持ち、礼節のある態度で人と向き合い、生命の大切さや多様な価値観を豊かに感じ取ることができる。
  2. 対象を身体的・精神的・社会的に統合された存在として幅広く理解し、看護師としての人間関係を形成する能力を有する。
  3. 看護師としての責務を自覚し、倫理に基づいた看護を実践する。
  4. 科学的根拠に基づき、看護を計画的に実践する基礎的能力を有する。
  5. 健康の保持・増進、疾病の予防および健康の回復に関わる看護を、健康状態やその変化に応じて実践する基礎的能力を有する。
  6. 保健・医療・福祉システムにおける自らの役割および他職種の役割を理解し、他職種と連携・協働する基礎的能力を有する。
  7. 社会の動向に関心を持ち、常に主体的に看護を探求する姿勢と自己研鑽し続ける能力を有する。

 

2020年度 看護学科 実務経験のある教員等による授業科目の一覧表

(独立行政法人国立病院機構京都医療センター)

NO. 授業科目名 授業単位等 実務経験等
単位数 時間数 職種名 実務経験
1 総合医療論 1 5 看護師 病院での成人看護・老年看護
2 医師 病院での診療業務
4 医師 病院での診療業務
2 医師 病院での診療業務
2 医師 病院での診療業務
2 看護学概論Ⅰ 1 30 看護師 病院での成人看護・老年看護
3 看護学概論Ⅱ 1 22 看護師 病院での成人看護・老年看護・小児看護
2 看護師 病院での成人看護・老年看護
2 看護師 病院での成人看護・老年看護
4 看護師 病院での成人看護・老年看護
4 基礎看護技術Ⅰ 1 30 看護師 病院での成人看護・老年看護
5 基礎看護技術Ⅱ 1 30 看護師 病院での成人看護・老年看護・小児看護
6 基礎看護技術Ⅲ 1 30 看護師 病院での成人看護・老年看護・小児看護
7 基礎看護技術Ⅳ 1 30 看護師 病院での成人看護・老年看護・小児看護
8 基礎看護技術Ⅴ 1 26 看護師 病院での成人看護・老年看護
4 看護師 病院での成人看護・老年看護
9 基礎看護技術Ⅵ 1 30 看護師 病院での成人看護・老年看護
10 看護過程展開技術 1 30 看護師 病院での成人看護・老年看護
11 看護研究 1 30 看護師 病院での成人看護・老年看護
12 成人看護学概論 1 15 看護師 病院での成人看護・老年看護
13 成人看護援助技術Ⅰ 1 24 看護師 病院での成人看護・老年看護・小児看護
6 看護師 病院での成人看護・老年看護
14 成人看護援助技術Ⅱ 1 15 看護師 病院での成人看護・老年看護
8 看護師 病院での成人看護・老年看護
7 看護師 病院での成人看護・老年看護
15 成人看護援助技術Ⅲ 1 20 看護師 病院での成人看護・老年看護
10 看護師 病院での成人看護・老年看護
16 成人看護学演習 1 20 看護師 病院での成人看護・老年看護・小児看護
8 看護師 病院での成人看護・老年看護
2 看護師 病院での成人看護・老年看護
17 老年看護援助技術 1 26 看護師 病院での成人看護・老年看護・小児看護
4 看護師 病院での成人看護・老年看護
18 老年看護学演習Ⅰ 1 15 看護師 病院での成人看護・老年看護
19 老年看護学演習Ⅱ 1 26 看護師 病院での成人看護・老年看護
4 看護師 病院での成人看護・老年看護、在宅看護
20 小児看護学概論 1 28 看護師 病院での成人看護・老年看護・小児看護
2 医師 病院での診療業務
21 小児看護学演習Ⅱ 1 10 看護師 病院での成人看護・老年看護・小児看護
10 看護師 病院での成人看護・老年看護・小児看護
4 看護師 病院での成人看護・老年看護・小児看護
6 看護師 病院での成人看護・老年看護・小児看護
22 看護の統合と実践Ⅰ 1 20 看護師 病院での成人看護・老年看護・小児看護
4 看護師 病院での成人看護・老年看護
2 看護師 病院での成人看護・老年看護
4 臨床工学士 病院での医療機器の操作・管理
23 看護の統合と実践Ⅱ 1 18 看護師 病院での成人看護・老年看護
8 看護師 病院での成人看護・老年看護
2 看護師 病院での成人看護・老年看護
2 事務 病院での医事業務
24 看護の統合と実践Ⅲ 1 8 看護師 病院での成人看護・老年看護
6 看護師 海外青年協力、病院での成人看護・老年看護
4 医師 病院での診療業務
12 看護師 病院での成人看護・老年看護
25 看護の統合と実践Ⅳ 1 30 看護師 病院での成人看護・老年看護
合計 25 705

 

教育カリキュラム

総単位数98 単位( 学科目75 単位、実習科目23 単位)

1年次
2年次
3年次
基礎分野(13 単位)
科学的思考の基盤
人間と人間生活の基盤
論理学
情報科学理論
社会学
法学
人間関係論
臨床心理学
生活と物理
英語Ⅰ
英語Ⅱ
保健体育
情報科学実践
教育学
比較文化論
専門基礎分野(21単位)
人体の構造と機能
疾病の成り立ちと回復の促進
社会保険制度と生活者の健康
形態機能学Ⅰ
形態機能学Ⅱ
病態生理治療論Ⅰ
病態生理治療論Ⅱ
病態生理治療論Ⅲ
病態生理治療論Ⅳ
病態生理治療論Ⅴ
病態生理治療論Ⅵ
病態生理治療論Ⅶ
病態生理治療論Ⅷ
病態生理治療論Ⅸ
生化学
栄養学
微生物学
薬理学
生命倫理学
総合医療論
公衆衛生学
社会福祉概論
社会福祉方法論
関係法規
専門分野Ⅰ ( 13 単位)
基礎看護学
(学科10単位 / 実習3単位)
看護学概論Ⅰ
基礎看護技術Ⅰ
基礎看護技術Ⅱ
基礎看護技術Ⅲ
基礎看護技術Ⅳ
基礎看護技術Ⅴ
基礎看護技術Ⅵ
看護過程展開技術
基礎看護学実習Ⅰ
看護学概論Ⅱ
看護研究
基礎看護学実習Ⅱ
 
専門分野Ⅱ ( 39 単位)
成人看護学
(学科7単位 / 実習6単位)
老年看護学
(学科4単位 / 実習4単位)
小児看護学
(学科4単位 / 実習2単位)
母性看護学
(学科4単位 / 実習2単位)
精神看護学
(学科4単位 / 実習2単位)
成人看護学概論
成人看護援助技術Ⅰ
老年看護学概論
老年看護援助技術
小児看護学概論
成人看護援助技術Ⅱ
成人看護援助技術Ⅲ
成人看護援助技術Ⅳ
成人看護援助技術Ⅴ
成人看護学演習
老年看護学演習Ⅰ
老年看護学演習Ⅱ
小児看護援助技術
小児看護学演習Ⅰ
小児看護学演習Ⅱ
母性看護学概論
母性看護援助技術
母性看護学演習Ⅰ
母性看護学演習Ⅱ
精神看護学概論
精神看護援助技術
成人看護学実習Ⅰ
老年看護学実習Ⅰ
小児看護学実習
精神看護学演習Ⅰ
精神看護学演習Ⅱ
成人看護学実習Ⅱ
成人看護学実習Ⅲ
老年看護学実習Ⅱ
母性看護学実習
精神看護学実習
統合分野( 12 単位)
在宅看護論
(学科4単位 / 実習2単位)
看護の統合と実践
(学科4単位 / 実習2単位)
  在宅看護概論
在宅看護援助技術
看護の統合と実践Ⅰ
在宅看護論演習Ⅰ
在宅看護論演習Ⅱ
看護の統合と実践Ⅱ
看護の統合と実践Ⅲ
看護の統合と実践Ⅳ
在宅看護論実習
統合実習

 

 

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