国立病院総合医学会





院長挨拶

院長 小西 郁生
 

新たな時代「令和」を迎え、改めて私たちの決意を申し上げます


 新天皇さまのご即位を心からお祝い申し上げます。また30年以上にわたり、私たち国民一人ひとりにいつも寄り添ってくださいました平成上皇さまに厚く御礼を申し上げます。本日からいよいよ新しい「令和」の時代が始まりました。この新たな時代の幕開けにあたり、私ども京都医療センターが、みなさまの生命と健康を守るため、地域医療において中心的な役割を果たすべく、ここに改めてその決意を述べさせていただきます。

 みなさまにおかれましては、益々ご健勝のことと存じます。また、日頃より、本院に対しまして絶大なるご支援を賜り、誠にありがとうございます。お陰さまで、全職員がそれぞれの持ち場で、明るく元気いっぱいで頑張っております。本院は、京都府南部において、みなさまの生命と健康を守る、最も重要な基幹病院として活動していたしておりますが、国が「地域包括ケア・システム」を推進するなかで、京都府の「病床機能区分」においても、本院が地域において「高度急性期医療」を担っていくことが明確に規定されました。京都医療センターは、今後も、職員一人ひとりがさらに磨きをかけ、本来の役割を果たすべく全力を尽くしていくことをお誓い申し上げます。

 まず「救命・救急医療」ですが、これは本院が与えられたミッションの根幹であり、地域のみなさまも「緊急事態には京都医療センター!」と考えておられることと存じます。昨年から、救命救急センター医師スタッフを格段に充実させ、救急搬送を多く受け入れてまいりました。また地域の先生方からの救急紹介に対応する専用回線「救急診療受付ダイヤル」も順調に稼動しております。さらに、一刻も早くという超緊急事態、すなわち、脳卒中・心筋梗塞・産科大出血には「ホットライン」を整備しており、各先生方からの通報に担当医師が直ちに対応いたします。もちろん、地域のみなさまご自身が「これは大変!」という場合は当院に直接ご連絡ください(075-641-9161)。

 また、「高度がん治療センター」としての機能をますます発展させております。現在、高精度リニアック放射線治療棟(コンピューターが読み取った腫瘍の形に合わせて照射する装置[IMRT]を含む)を建設中であり、令和2年春から稼働する予定です。昨年から話題にのぼっております「がんゲノム医療」もすでに開始し、原発不明がんや稀少がん、そして標準治療が効かなくなった場合に「がん遺伝子パネル検査」を行っています。ダヴインチを使った「ロボットがん手術」も、前立腺がんと腎臓がんに加えて、昨年から保険収載された肺がん、胃がん、直腸がん、子宮がんについても開始いたしました。最近注目されています「舌がん」などの口腔・頭頸部がんについては、従来から多数の患者さんが来院されています。なお、「緩和ケア」にも力を入れており、全ての臓器のがんに対して、また治療・ケアのどの段階にも最先端で最良の医療を行ってまいります。

 もちろん、救急やがん以外の疾患におきましても、各診療科の専門医が最先端の治療を行っておりますので、是非、ホームページから各分野の診療内容と実績をご覧いただきたいと存じます。さらに、当院には「臨床研究センター」があり、内分泌疾患、糖尿病、高血圧、がんに対して、全国の国立病院や研究所および大学病院と共同して幅広く研究を行いながら、その成果を臨床に役立てております。このように当院は、引き続き、高度医療を担う真の「総合病院」としての機能を存分に発揮してまいりたいと存じます。

 地域のみなさまの尽きせぬご心配は自らの健康であります。それぞれの年代で様々のお悩みがあるかと思いますが、あらゆる場面で、いざという時に本院をご活用いただければ幸いです。なお、本院の主たる役割は、患者さんがまず地域のかかりつけの先生に相談された後、各先生方からご紹介をいただき、高度の医療を行うことにありますが、一方では、本院は従来どおり、敷居の低い、親しみのある病院であり続けたいと思います。地域のみなさまの「健康を守る情報の発信基地」、「同じ悩みをもつ方々が集える憩いの場」としての役割もしっかり果たしてまいります。毎月、地域のみなさまが参加いただけるさまざまのイベントを開催いたしておりますので、ときどきこのホームページをご覧いただき、お気軽に来院ください。

 今後も本院は地域のみなさまとともに前進してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 新たな令和の時代を迎え、みなさまの益々のご健勝を祈念いたしております。


  令和元年5月1日

院長 小西郁生